血のごとく赤く

タニス・リーの短編集。この人の紡ぎ出す絢爛高貴な世界は一度はまると抜け出せない。今日彼女の本を読んでみたいと言っていた人にまずこれを貸した。私自身リーの作品をすべて読んでいるわけではないし、知人にとって最初の一冊ということでどれを渡すべきか迷ったが、この選択でよかったのかどうか。小説自体はもとより、ビアズリーへのオマージュ、というかほとんどまんまな挿絵も気に入っていると話したら、その人もビアズリーは好きだという。リーファンの脈あり?